「心理師面談の運用」シリーズです💊
前回はこちら→心理師面談の運用 その18 双極性障害について②
今月の一言
11月は一気に気温が下がり、名古屋でも最低気温が一ケタの日が増えました。
日中は小春日和な暖かい日もあり、気温差がかなり大きくなりました。
「寒暖差疲労」というテーマがニュースでも取り上げられていたりしたので、自分でできる小さな工夫を持っておきたいですね(首の辺りを温めるといい…と見たので、私は朝ホットタオルを使うようになりました)。
今月のコラム~「双極性障害について③」~
「双極性障害」のコラムは今回が最後になります。
今回は治療法について取り上げます。
薬物療法
双極性障害はいわゆる”内因性”の精神疾患であり、お薬による治療が基本になります。
メインで使用されるお薬は、「気分安定薬」という種類です。前回も触れたように、「波の振れ幅を小さくする」効果のあるものです。
双極性障害の場合、抗うつ薬の使用はかなり注意しなければいけません。抗うつ薬を投与すると、”躁転”と言って、うつ状態から急に躁状態になってしまう副作用が出現することがあります。※難治性の場合補助的に使用されることはあります
心理療法
薬物療法が治療の基本とされていますが、それだけでは再燃・再発率が1年後で40%、5年以上先では73%という結果が報告されています。
したがって、何かしらの心理療法もプラスで取り入れると、再発予防&社会機能の回復などに寄与すると言われています。
効果が検証されている一つが、「対人関係・社会リズム療法」です。
生活リズムや毎日の気分などを自己モニタリングします。また、症状のために対人関係がうまくいかなくなることがあるので、その点にアプローチすることもあります。
生活リズムは下に示したようなものが使われますが、近年はアプリもたくさん出ているのでその方が使いやすいものを選択してもらいます。
(資料は日本うつ病学会HPからダウンロード可能)
次回からは「不安症(パニック症、社交不安症など)」について解説します。
最後までお読みいただきありがとうございました。