Scala プログラミング言語の豊富な関数を図解するオープンソースドキュメント Visual Scala Reference の日本語訳が公開されました。多くの関数のふるまいを下図のように目で見て理解できる、すばらしい資料です。日本の Scala ユーザーで広く教育に活用できるように、日本語訳をプル・リクエストして提供いたしました。

Collection.sortWith の図解

来栖川電算では、社長を含む多くのメンバーが機械学習、ビッグデータ処理、Web アプリケーション開発など様々なプロジェクトに Scala を活用しています。Scala は強力な言語機能だけでなく、Java との相互運用性、そして便利な関数が豊富に備わった標準ライブラリ(やコミュニティのライブラリ)があり、日々のプログラミングの助けになっています。

そんな Scala にある便利関数のふるまいは、多くは単純ですが、Scaladoc の説明を読んでも分かりにくいものも一部あります。Scala を初めて使うメンバーがチームに参加したときに「この処理はこの関数でこう書くといいよ」などとレビューすることがあるかと思います。この図解が Scala 入門者の一助になることを期待しています。

また、Scala を長く使っているベテランでも、めったに使わないので忘れている・最近追加されたので知らない関数も多いでしょう。この関数リファレンスをパラパラと眺めることで、きっと発見があるかと思います。なお、入門者向けのために関数シグネチャーは意図的に簡略化されています。

来栖川電算では、IT 技術者が心地よく効率的に働けるように、Scala を含む様々な技術を調査・選定・運用し、さらにオープンソースに貢献していく文化があります。一緒に働いてみたい方は、ぜひ採用情報をご覧ください。また勉強会などでお会いしたときやぼくの Twitter アカウントなどを通じて、カジュアルな会社見学などお気軽にご連絡ください。