取り組みの概要
エスカレータの安全で効率的な利用を促進するために、次の機能を有するAIシステム(仮称:エスカレータ見守り君)を用いて実証実験を行います。
- ・センサ(3D LiDAR,カメラ)を用いてエスカレータ周辺を撮影する。
- ・SensoriZのAIを用いて、センサデータから人と物の流れ(時刻付き3次元経路)を抽出する。
- ・人と物の流れから特定の利用行動(踏台上での移動,混雑時の追越経路確保,追越経路遮断,…)を検出する。
- ・特定の利用行動を行った人に対して行動変容を促す働きかけ(アナウンス,…)を行う。
まず、エスカレータ周辺の人と物の流れを撮影できるようにAIシステム(働きかけ機能なし)を設置し、AIの学習および評価に用いるセンサデータの収集を開始します。AIの学習が完了次第、AIシステム(働きかけ機能あり)へと切り替えて運用します。設置期間が終了するまでに収集したセンサデータを用いて、AIの性能と働きかけの効果を評価します。
本取り組みは、2023年度の「Hatch Technology NAGOYA」課題提示型支援事業の社会課題「エスカレーターで歩く人をAIが検知!?“あたりまえ”からの脱却」の実証プロジェクトとして、名古屋市関係部署の協力のもと、来栖川電算が実施します。
設置期間および設置場所
2023年11月17日(金) 以降に準備が整ったエスカレータから順にAIシステムを設置して実証実験を開始し、2024年3月31日(日) までに撤去して実証実験を終了します(2024年2月29日(木) から延長されました)。対象となるエスカレータは次の通りです。
名古屋市営地下鉄伏見駅 鶴舞線上小田井方面ホーム ES7/ES8 ※設置中
名古屋市営地下鉄久屋大通駅 桜通線ホーム ES2/ES3 ※検討中
名古屋市営地下鉄金山駅 JR線・名鉄線行き ES7/ES8/ES9 ※検討中
設置イメージ
AIシステムをエスカレータに設置する際には次の図のようにセンサを配置します。設置場所によって設置できる台数が変わることがあります。
データ加工の流れ
本取り組みで取得するセンサデータは次の図の流れで加工されます。働きかけに必要な処理はデバイス内で完結するようになっています。「利用行動統計データを求める場合」「AIを学習する場合」「デバッグや手作業による分析が必要となる場合」にはデータを来栖川電算の分析環境へ転送します。赤色の箱で表されるデータには個人情報が含まれている可能性があるため、これを来栖川電算の分析環境の外へ持ち出す際には必ず匿名化を実施します。
センサデータの取り扱い委託および第三者提供について
本取り組みで取得するセンサデータは「委託や法令などに特段の定めがある場合」「本取り組みの様子を伝える目的で発表資料などへ掲載する場合」を除き、第三者提供は一切いたしません。センサデータを掲載する場合は、匿名化加工を実施し、個人情報が含まれない状態にします。
個人情報の取り扱いについて
本取り組みで取り扱うデータに含まれる個人情報は、個人情報の保護に関する法律・愛知県条例・名古屋市条例に従って適切に取り扱います。
- 個人情報管理責任者 有限会社来栖川電算 取締役 山口陽平(yamaguchi@kurusugawa.jp)
本取り組みに関するお問い合わせについて
本取り組みに関する質問・要望・取材依頼などがありましたら遠慮なくご連絡ください。宛先は次の通りです。
- プロジェクト責任者 有限会社来栖川電算 取締役 山口陽平(yamaguchi@kurusugawa.jp)