「心理師面談の運用」シリーズです💊
前回はこちら→心理師面談の運用 その30 ASDについて②
今月の一言
11月後半はかなり冷え込む日がありましたね。
今年はマイコプラズマ肺炎の流行がみられるようです。
マイコプラズマはアルコール消毒で簡単に滅菌できる性質を持ち、感染力もそこまで強力ではないそうです。日常的な感染症対策を怠らないようにしましょう。
今月のコラム~ASDについて③~
特徴以外の症状を併発するケースがある
発達障害は、他の疾患を併発する方が多いと言われています。
- ・過敏性腸症候群
- ・睡眠障害
- ・うつ病
- ・不安症
- ・強迫症
例えば、別の症状(気分の落ち込み)を主訴に受診し、後に背景にASDがあると分かるケースもあります。
他の疾患を併発する場合、それらに対して薬物療法が行われることがあります。
しかしお薬を使ってもASDの特徴が消えるわけではないため、その方の困り感に対して最適だと考えられる支援方法(カウンセリング、就労支援、環境調整…)を一緒に検討していくことになります。
ニューロダイバーシティという考え方
ニューロダイバーシティとは、「脳や神経、それに由来する様々な特性の違いを多様性と捉えて相互に尊重し、それらの違いを社会の中で活かしていこう」という考え方です。
ASD(Autism Spectrum Disorder) のDisorderは直訳すると“障害”ではなく“不調”という意味合いです。
研究が進む中で、特に発達障害の背景として神経基盤の違いがあると考えられており、それは個性として捉えられるというニューロダイバーシティの考え方に繋がっています。
(画像出典: 野村総合研究所)
ASDのコラムは今回が最終回でした。次回は「適応障害」について解説します。
最後までお読みいただきありがとうございました。