「心理師面談の運用」シリーズです💊
前回はこちら→心理師面談の運用 その28 ADHDについて③
今月の一言
弊社では毎年11月頃に健康診断を行なっています。
それに合わせて、そろそろ体重などを気にして生活習慣を見直す方も多いでしょうか。
結果が出た際は、基準値と比べるだけでなく、
自分の過去の結果と比べてどうか?もよく見ていただきたいと思います。
基準値内であっても過去の数値と差がある場合、生活習慣が影響している場合が多いので見直すきっかけに使いたいですね。
今月のコラム~ASDについて①~
今月から発達障害の一つである、自閉スペクトラム症(ASD)を取り上げて解説します。
診断基準の変遷
「自閉スペクトラム症」という診断基準が確立したのは2013年で、まだ最近のことです。
それ以前は(正確には今より一つ前の基準では)、「広汎性発達障害」という大きな括りに含まれていました。
同じく広汎性発達障害の「アスペルガー障害」はよく耳にしますが、現在は正式な医学用語ではなくなりました(自閉スペクトラム症に包含されました)。
しかし、「コミュニケーションが苦手でこだわりが強い人=”アスペ”」というイメージは未だに残っており、一般では使われることも多いように感じます。
スペクトラムとは
スペクトラムとは「連続体」という意味です。(元は光学・物理学の用語だそうです)
自閉”スペクトラム”症とつけた意図としては、定型発達(いわゆる「健常者」)の人と自閉症スペクトラム症の人はどこかではっきりと線を引けるものではない・一人一人の輝き(個性)に目を向ける必要があるという考え方からです。
(画像: https://www.mentalclinic.com/disease/p7458/より引用)
実際の診断基準でも、特徴の強弱ではなく、特徴によって困っているかどうかが基準の一つとして加えられています。
今回はここまでです。次回は「ASDの特徴・特性」について解説します。
最後までお読みいただきありがとうございました。