「心理師面談の運用」シリーズです💊
前回はこちら→心理師面談の運用 その27 ADHDについて②
今月の一言
今月も猛暑日が続きました。名古屋の夏は本当に堪えますね…。
水分はしっかり摂っているでしょうか?
1日あたり1~2Lは飲み物で水分を摂取しましょう。涼しい部屋で仕事をしているとあまり喉の渇きは感じないかもしれませんが、喉が渇く「前に」こまめに水分摂取するようにしましょう。
今月のコラム~ADHDについて③~
今月は治療・支援方法について取り上げます。
薬物療法
国内におけるADHD治療薬(保険適用になっている)は4種類あります。
- ・コンサータ
- ・ビバンセ(※小児のみ)
- ・ストラテラ
- ・インチュニブ
いずれも神経伝達物質のドパミンやノルアドレナリンの分泌・作用に影響するもので、不注意や多動・衝動性などの困りごとに効果が認められています。
「コンサータ」と「インチュニブ」という薬は流通が厳格に管理されており、登録医しか処方できないシステムになっています。覚せい剤に近い作用があり依存性や乱用のリスクがあるためです。
副作用で不安になる方もいますが、医師の指導の下適切に使用すれば、困りごとが軽減され過ごしやすくなる方はたくさんいらっしゃいます。
心理社会的治療
ADHDを含む発達障害の特性は、それ自体が問題ではなく、環境との相互作用によって問題化するといってもよいでしょう。
したがって、特性自体を「治す・なくす」のではなく、「うまく付き合う工夫を考える」という方向性が今の支援のスタンダードです。
最近は、当事者の方たちが発信している場合も多いです。どの工夫が合うかはやはり人それぞれですので、こうした情報の中から自分に合うものを試して見つけるのもよいと思います。
例えば、当事者として発達障害に関する様々な情報発信をしている 借金玉 さんは、以下のような工夫をしているそうです。
・ほぼすべての必要なものに「一手」で手が届く
・「作業スペース」を極力広くとる
・「身体の負荷」を可能な限り小さくする
・チェックを怠ってはいけないものが常に「視界」に入るようにする
(上記は https://diamond.jp/articles/-/340540 より引用)
今回はここまでです。次回からは「ASD(自閉スペクトラム症)」について解説します。
最後までお読みいただきありがとうございました。