「心理師面談の運用」シリーズです💊
前回はこちら→心理師面談の運用 その26 ADHDについて①
今月の一言
梅雨明けの発表がありましたが、カラッと夏の陽気とはいかず不安定な天候が続いています。
先日新聞で、「頭痛ーる」というアプリが紹介されていました。
気圧変化をアイコンで分かりやすく表示し、体調変化も記録することができるそうです。
「なんとなく調子が出ないなあ」という方は、可視化できる媒体を利用し体調との関連を探ることで、自分なりの対処法が持ちやすくなるかもしれません。
今月のコラム~ADHDについて②~
今月はADHD(注意欠如・多動症)の特徴について詳しく見ていきます。
「不注意」と「多動・衝動性」
大きく2つの特徴(症状)から説明されます。不注意が強いタイプ、多動・衝動性が強いタイプ、両方強いタイプの方がいます。
「多動・衝動性」は小さい頃に目立つことが多く、年齢が上がると落ち着くことがしばしばです。
一方、不注意は大きくなってから目立つケースが見られます。これは、「低年齢では問題にならなかったが、学年が上がるごとに自分で管理しなければならないことが増える→特徴が見えやすくなる」というような環境との相互作用の結果と考えられます。
診断における情報
上記の特徴が「12歳以前から見られるか」が重要になるため、診察では、母子手帳・通信簿・連絡帳に書かれている情報を参考にすることがあります。
また、以下のような心理検査を実施することがあります。
- ・ADHD-RS
- ・CAARS(カーズ)
- ・ウェクスラー式知能検査
これらの検査結果はあくまで診断のための”参考”情報です。特定の数値が高かった、低かっただけで診断はつきません。
最終的には医師の総合的な判断により決まります。
今回はここまでです。次回は「ADHDの治療・支援」について解説します。
最後までお読みいただきありがとうございました。