「心理師面談の運用」シリーズです💊

前回はこちら→心理師面談の運用 その15 うつ病について②

今月の一言 

8月も猛烈な暑さが続き、と思ったら突然雨が降り出すという日も時々あり、かなり過ごしにくい日が続きました。

また、名古屋市のCOVID-19の感染者数は増加傾向にあると発表されています。

食事・水分をしっかり摂り、暑さと感染症に引き続き気を付けていきましょう。

 

今月のコラム~「うつ病について③」~

「うつ病」に関する解説は今回が最後になります。

前回はうつ病と関連する身体疾患や治療法について触れました。今回は治療法(精神療法)についてもう少し詳しく説明したいと思います。

精神療法

1950年代以降、抗うつ薬の開発が始まってからは薬物療法が治療の主流になりました。

その一方で、抗うつ薬の効果が十分に得られない場合もあることが分かり、2000年代に入ると精神療法(心理療法、カウンセリング)が用いられることが増えてきました。

その中でも、以下の2つは科学的にも有効性が証明されています。

「認知行動療法」

認知行動療法とは、個人の体験を「認知」「気分・感情」「行動」「身体反応」の側面に分けて捉え、それらの相互作用を理解し、認知と行動の面から工夫をすることで起きている悪循環を解消しようとするものです。

画像出典:https://stress-coping.com/ninchi.html

「対人関係療法」

先の認知行動療法と比べるとあまり知られていないかもしれません。

対人関係を主に焦点をあて、そこでの感情や行動、関係性を変化させながら問題を解決したり、対処法を身に着けたりする方法のことを言います。ここでの対人関係とは、「重要な他者」とのコミュニケーションのことを意味しています。

画像出典:https://harada-mentalcl.com/column/%E9%87%8D%E8%A6%81%E3%81%AA%E4%BB%96%E8%80%85

現在では、薬物療法と精神療法(認知行動療法)の間で効果に大きな違いはなく、併用することでより効果が大きくなるという考えが支持されています。

終わりに

先々月から3回にわたって「うつ病」について解説しました。

次回からは「双極性障害」に関して取り上げる予定です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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