「心理師面談の運用」シリーズです💊
前回はこちら 心理師面談の運用 その13 高尿酸血症・痛風について
今月の一言
名古屋市は5月下旬に梅雨入りが発表されました。
6月に入ってからかなり蒸し暑い日が増え、天気だけでなく気分もどんよりする日が続きました。
ちなみに、今年の蒸し暑さを受けて、事務所に新しい除湿機を導入しました。
湿度管理にも気をつけ、従業員が過ごしやすい環境を整えていきたいと思います。
今月のコラム~「うつ病について①」~
前回まで(その6~その13)は、睡眠やアルコール、生活習慣に関わる疾患など主に身体面に関わる情報をシリーズでお届けしてきました。
今月からは、現役の臨床心理士/公認心理師 が精神疾患について解説していきます。
初回は「うつ病」について取り上げます。
どんな病気?
うつ病とは、一日中気分が落ち込んでいる、何をしても興味や楽しみが感じられないといった症状からなる気分障害の一つです。
具体的な症状としては、以下が挙げられます。
画像出典:https://www.smilenavigator.jp/utsu/about/
はっきりとした原因はわかっていませんが、脳の働きになんらかの不調が生じて起こると考えられています。
明らかなきっかけがない場合もありますが、大きな出来事が起きた後に発症することも多いです。この出来事には大切な人の死などつらいことだけでなく、引っ越しや昇進などの喜ばしいことも含まれます。
「落ち込む」ことはすべて病気?
つらい出来事が起こって気分が落ち込むのは自然な反応です。
しかし、それが2週間~1か月以上長い間持続している、耐えきれないくらいつらくて仕事や家庭生活に支障が出ている…といった場合はなんらかの”病気の症状”の可能性が高いです。
時々、「周りの人はもっと大変なのに自分だけこんなことで弱音を吐いていいのか…」と自分を責めてしまう方もいますが、”耐えきれないくらいつらい”という主観も病気か否かを判断するためのポイントになります。
まとめ
こうした状態にある時は、できるだけ早く周囲の信頼できる人に相談し、近くの精神科/心療内科と標榜している病院への受診が望まれます(何もなければそれに越したことはないのです)。
また、こうした状態になると自分のことを冷静に判断できなくなってしまうため、相談を受けた周囲の人が専門家への相談をすすめることも重症化を防ぐことに繋がります。
長くなってきましたので今回はこの辺で。
次回は「うつ病と関連する身体疾患・治療法」などについて取り上げます。
最後までお読みいただきありがとうございました。