「心理師面談の運用」シリーズです💊

前回 心理師面談の運用 その11 ~脂質異常症について~


今回は、3月の心理師面談の印象・「高血圧」について心理師にインタビューした結果をまとめました。

Q. 3月を終えて、なにかご意見はありますか?

A. 3月は、ストレスチェックの結果を各従業員に通知しました。高ストレス者に該当した方は産業医面談を受けることが推奨されますが、該当しない方も気になることがあれば気軽にお声がけいただければと思います。1年に1回のものですので、ストレス値が高い項目はないか、ご自身でも昨年度の結果と比較して変化があるか等、健康管理にお役立ていただければと思います。

今月のコラム ~「高血圧」について~

今月も生活習慣に関わる身近な病気について簡単に解説します。今回は「高血圧」を取り上げます。

高血圧とは

高血圧とは血圧が高い状態を指し、繰り返し測っても血圧が高い場合は「高血圧症」として治療が必要になります。高血圧の基準は、病院や健診で測定した血圧が140/90mmHg以上、また自宅で測定した場合は135/85mmHg以上とされています。高血圧は重症になるまでほとんど自覚症状がない疾患ですが、重篤な合併症を引き起こす可能性があるため、早めに治療を受けることが勧められます。

原因

高血圧の原因は、遺伝的要素や年齢、生活習慣などが関係しています。特に食生活や運動習慣、ストレスが大きく関わっています。

治療法

高血圧の治療は、非薬物療法と薬物療法の大きく二つに分けられます。軽症の場合には非薬物療法、つまり生活習慣の修正で改善が期待されます。
非薬物療法には、減塩、アルコールの摂取量を控えること、運動や食事のパターンの見直しなどが挙げられます。また、ストレスや不安が高血圧の原因になることがあるため、ストレスを軽減することが高血圧の治療につながります。
薬物療法は、主に医師の指導のもとで行われ、血圧を下げる効果のある薬を使用します。

予防法

高血圧の予防法として、バランスの取れた食事、適度な運動、ストレスの軽減、適切な体重維持が大切です。まずは無理のない範囲から始めることで達成感が得られやすく、心理的にも次の行動へ結びつきやすくなると考えられます。
当社の従業員はデスクワークが多いので、特に運動面は意識したいところです。元々運動量が少ない方は、負荷が少なくても習慣的に続けやすい運動から始めてみることをおすすめします。週2-3回の散歩などからで十分だと思います。

参考資料

今回ご紹介した治療や予防に関する詳細は、『日本高血圧学会』でガイドラインが作成されており、一般向けの分かりやすいパンフレットもあります。日本高血圧学会のホームページからアクセスできるので、ぜひ参考にしてみてください。

日本高血圧学会

まとめ

高血圧は、生活習慣の改善やストレス管理を行うことで予防・改善が期待できる疾患です。自分の生活習慣を見直し、適切な対策を行うことで、健康な毎日を過ごしましょう。