「心理師面談の運用」シリーズです💊


今回は、主に10月の心理師面談の印象・「睡眠についての知識」について心理師にインタビューした結果をまとめました。

Q. 10月中の面談について、変化点や気づいたことはありますか?

A. 気温差からか、体調を崩された方が多いようでした。

朝晩の気温差が大きくなり、体調に変化があった方も多い印象でした。

季節の変わり目はどうしても不調が出やすいですが、自分がどういうところに不調が出やすいか知っておくこと(=セルフモニタリング)が重要です。自覚があると予防・対処がしやすくなります。

( 昨日まで半袖だったのに今日はもう長袖、のようなことがありましたね… )

今月のコラム ~睡眠について その2~

先月のブログで取り上げた睡眠衛生について、より詳しく解説を入れてみたいと思います。

睡眠衛生の具体例として、厚生労働省が発表している『睡眠障害対処 12の指針』がありました。
この中にある項目について、重要なポイントを解説します。

「睡眠時間は人それぞれ、日中の眠気で困らなければ十分」: だるさや眠気を感じなければ良い

健康リスクが最も低いとされるのは1日7時間睡眠です。しかし、睡眠リズムはかなり個人差が大きいとされています(ある研究では、人の睡眠リズムは16パターンもあるとか)。翌日だるさや眠気を感じず、仕事などの活動に支障がなければ問題ないと考えます。

「眠たくなってから床に就く。就寝時刻にこだわりすぎない」: 眠くない時は眠気が来るまで待つ

眠くないのに横になると目が冴えて余計眠れなくなります。また、「今日はちゃんと眠れるだろうか」という不安から余計に寝付きにくくなってしまいます。本を読んだり、音楽を聴いたりなどリラックスして眠気がくるまで待つ方が良いとされています。

「同じ時刻に毎日起床」&「眠りが浅いときは、むしろ積極的に遅寝・早起きに」: 起きる時間が一定な方が不眠に有効 

人が眠くなる時間帯は、時刻で決まっているのではなく起床後の経過時間によることが分かってきています。起床後14-16時間で自然な眠気を催すので、寝る時間よりも起きる時間を一定にした方が不眠に対しては有効です。眠りが浅い時には、起床時間はズラさずに就床時間を減らすことで熟眠感が増すことが知られています。

睡眠の困りごとが続くときは…

自分でできる対策としては、睡眠に関する正しい知識を持ち、可能な範囲で生活に生かすことです。ただし、睡眠に関する困りごとが1か月~数か月以上続き、日中の活動に支障が出ている(仕事中強い眠気がある、作業に集中できない等)場合は専門科への受診をお勧めします。


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