「心理師面談の運用」シリーズです💊
前回はこちら→心理師面談の運用 その35 PTSDについて②
今月の一言
5月に入り、日中は汗ばむほどの日が出てきました。名古屋市内は最高気温が30度に迫った日もありました。
暑熱順化(=体が暑さに慣れる)の話題がよくニュースで取り上げられていますね。
少しずつでも散歩やストレッチなどの軽い運動を取り入れ、これからの季節に備えましょう。
今月のコラム~マインドフルネス~
今月は、心理療法の一つとしても有名なマインドフルネスについて取り上げます。
今をあるがままに感じる
人間の頭は、意識しなくとも何かしら思考をめぐらせ、「心ここに在らず」の状態になりがちです。マインドフルネスとは、「今、この瞬間の体験に意識を向け、ただ感じる」という状態を指します。
(画像出典: https://www.awarefy.com/coglabo/post/mindfulness)
ルーツは仏教(禅宗)にありますが、ジョン・カバット・ジン博士という方が心理療法に応用し、「マインドフルネスストレス低減法」として世界中に広まりました。
研究もさまざま行われており、特にうつ症状・不安症状に効果があると言われています。
マインドフルになる
マインドフルネスの実践方法として代表的なものは瞑想です。
心理療法としてのマインドフルネスストレス低減法はプログラム化されていて、ある程度決まった形式のものがあります。
(画像出典: https://www.mindful-training.jp/whatismindfulness/)
ただ、瞑想を習慣的に実施するのは難しいという方もいらっしゃるでしょう。
マインドフルな状態になるための手段は日常的にもたくさんあります。たとえば、歩いている時にもできます。「左足のつま先が地面についた」「右のふくらはぎにグッと力が入った」など歩いている時の感覚に注意を向け、実況中継するような感じです。もし途中で考え事に注意が移ってしまったら、気づいた時に再度足の感覚に注意を向けます。
今回はこの辺で。次月は「認知行動療法」について取り上げます。
最後までご覧いただきありがとうございました。