「心理師面談の運用」シリーズです💊
前回はこちら→心理師面談の運用 その24 強迫症について②
今月の一言
GWが終わり、だんだんと梅雨の気配を感じます。
気温や天気が不安定なためか、自律神経系の症状が出やすい季節です。
軽い運動やストレッチをする、食事の栄養バランスに気を付ける等、小さなことでも習慣化することが重要です。
新しい習慣を作る時、つい「毎日頑張って運動しよう」と思いがちです。そうすると三日坊主で終わってしまうことも多いと思います。継続することが最も重要なので、週3~4日を目安にできるところから始めていけると良いでしょう。
今月のコラム~強迫症について③~
治療法
病院での治療は、お薬での治療(薬物療法)とカウンセリング(心理療法)を組み合わせることが多いです。
お薬は、何度か出てきている「SSRI」という種類の抗うつ薬が使われます。
(うつ病でなくとも、抗うつ薬を使用することがあります)
ほかの精神疾患同様、病気をそのままにしている期間が長いと改善率が著しく低下するため、早期に治療に繋がることが重要です。
悪循環を断ち切る
心理療法では、「暴露反応妨害法」という認知行動療法の一種が用いられます。
これは、「あえて不安を感じる状況にさらす→強迫行為を我慢する→自然に不安が下がるのを実感する」ことで症状が起こるサイクルを断つ方法です。
(図はhttps://www.min-iren.gr.jp/?p=31440から引用)
これに取り組む上で、まずは目標設定を行うことが重要です。
下の表のように不安が生じる対象や場面を書き出し、基本的には不安が低いもの→高いものの順に取り組んでいきます。
最初の準備が肝心で、この表がしっかりできれば(患者さんの感覚にあったものが作れれば)回復も早いように思います。
次回からは「発達障害(注意欠如・多動症;ADHD)」について解説します。
最後までお読みいただきありがとうございました。