「新人が適切なタイミングで質問ができない」「先輩に質問したいが、タイミングがわからない」という経験がある方は多いのではないでしょうか。

先日のバータイムで、「質問の仕方で、なにかに困った経験をみんなで出し合う会」を開催したので、その紹介をします。

参加者はおよそ10人で、会社創設者の代表取締役(創設は2003年です)から2022年入社の新人まで幅広いメンバーが話し合いました。

tl;dr

・新人はさまざまなタイミングで悩んでいて、それはベテラン社員には想像しにくい
・新人に、「質問すべきタイミングなのか判断するための知識」はなく、それを求めるのは難しい
・新人教育をするのではなく、会社全体で「質問ウェルカム」な雰囲気づくりが必要かもしれない
・悩みを共有する体験をしたことで、ささいなことを相談しやすくなった

注意

文中で、「新人」「ベテラン」という言葉を使って社員をグループ化しています。在籍年数や役職による分類ではなく、トーク中でのポジションとして捉えてください。

お題

トークテーマとして、「質問の仕方で困ったこと・どうしたらいいか分からないことなどを解決する知見を溜めたい!」というものを用意しました。

「知見を集めたい」と言う体裁にすることで、「質問しにくいあなたの話を聞いて改善しますよ」でなく、あくまで「会社の将来の改善のために情報がほしいのでお願いします」とし、発言のしやすさを促す意図がありました。

結果的には、新人側からの困りごとが多く集まっていたので、ある程度うまく機能していたと思います。

新人からの意見

いくつか抜粋します。

・Discord(通話)で、話しかけにくい
(弊社では、業務中マイクオフでDiscordにつなぐようにしています)
通話を始めるよりはハードルが低いが、みんなが無言の中第一声を発するのは難しい
・Slackなどのテキストの質問では回答が遅く、待ち時間ができてしまう
何を質問すればいいかわからない
もう少し自力で調べれば解決できそう、と思ってしまう
・何を聞いていいかわからないレベルで何もわかっていない時がある
・質問のテキストを作るのに時間がかかってしまう
・文章がうまく書けず、うまく伝わらない
・Slackの通知を飛ばしていいか迷う
・Slackのメンションに「さん」をつけるか迷う

ベテランからは、
・そんなに気にしなくて大丈夫
・通知も飛ばしていい、見れるときに見る
・「何を聞けばいいかわからない」と聞くことも重要
などの回答がありました。

また、

・時間を決めて雑談や質問を軽く話す時間を作ってもいいかも
・「困ったときに上げる札」を作って、ベテラン側から声をかけるようにするといいかも
・質問のテンプレがあれば質問しやすいかも

の意見も出ました。

「もっと質問してほしい」については新人側からは難しいとの意見が多かった
・明らかに聞くべきタイミングとわかっているときは聞けるが、明らかでないときは迷ってしまう

というのが新人側の状況のようでした。

適切なタイミングで質問してほしいため、出た意見を参考に総務を中心に改善していこうと思っています。

想定していなかった成果

この会に参加したメンバーから、「困っていることをみんなの前で話したことで、業務中にも困っているときにそれを表明しやすくなった」との意見がありました。

この会の開催で、質問関係の困りごとを持つ人達が意見を共有したことで、「質問で悩んでいるのは自分だけではなかった」という気持ちになり困りごとを話すハードルが下がったのかもしれません。

まとめ

・新人教育で「質問できるようにする」は難しそう
・ベテラン側で質問しやすい環境を作ることで、新人が質問しやすくなるかもしれない
・質問に限らず、「悩んでいることを共有できる場」はいいかもしれない

具体的な改善策はまだできていませんが、また何か成果が出たらブログで紹介しようと思います。

もし、似たような体験を持っている方や工夫して解決した経験がある方は下のコメントTwitterやはてなブックマークでのコメントをお待ちしております。