いつもBlogを書いてくれるShoujiに代わり、今日はスタッフのDoiがIoTっぽい活動を紹介します.課外活動で簡易CO2測定キットを作成しました.

つくったもの

簡易CO2センサ(左手前の造花)で計測した値を,ダッシュボードで表示できるキットです.課外活動で制作しました.
さっそく小規模店舗にて導入を検討していただいてます.

きっかけ

「そういえば手洗いや体温はどこでも・誰でも計測しているけど,換気は意外としてないよね」
対コロナの緊急事態宣言がひとまず解除されたものの,依然として予断を許さない状況が続くこのごろですが,そんな中,社員同士の雑談ででたのが上記の言葉です.“データはまず視覚化しよう” と平時より言って&言われてしている身からしても,「たしかに」と思う部分がありました.
専用品を買って来るのは面白くないので,肩慣らしに週末自作してみました.

実装

部品

主要部品の合計額は8,624円でした.携帯性を上げるため,できるだけ小さい部品を選びました.計測結果を「モニタにカッコよく出力したい」と思ったので,M5 StackなどのLCDつきマイコンではなくOSの動くRasPiにしました.

構成

“つくってみた” 系記事でよくある構成にそのまま倣いました.ポイントは前段処理むけにNode-REDを配置したことです.
センサ値をDBに入れる際,”ちょっとだけ加工したい” 要求がでることが多いです.それ専用に何かサービスを立てるのは面倒&対してパフォーマンスを要求しない,という条件でしたのでNode-RED 上で加工することにしました.

時系列データ前提ならば,InfluxDB+Grafanaという構成でもよかったのでは?
ということに,完成後に気づきました...

見た目もこだわる

制作中に同僚から「せっかく作るなら誰か,例えばお店とかに使ってもらえるといいよね」というコメントもいただいたので,見た目にもこだわりました(今回一番がんばりました).

ダッシュボード

ビジュアライゼーションツールをいくつか試した結果,Metabase を採用することにしました.使うのは初めてだったのですが,上図にあるようなイイ感じのタコメータ?が一発でできました.「どこまでCO2濃度が上昇したら換気しないといけないか?」も一目でわかります.

センサ

“おしゃれなカフェには,むき出しのマイコンとか配線がぶら下がっているなんて許されない”,ということで,考えた末に造花にセンサを仕込むことにしました.
100円ショップで買ってきた造花の台座部分をくりぬきセンサを納めました.我ながらなかなかの出来です.電源供給用のUSBケーブルが生えていることを除けば,一見してセンサとはわからないでしょう!

まとめ

1万円以下という予算制約で,換気状況の計測に必要な機材の確保~計測・視覚化までを達成することができました.今回,H/Wはすべて通販で購入,S/WはすべてOSSであり,よくある言葉で言えば “テクノロジーの民主化”の恩恵にあずかった,とも言えそうです.
もしかして同様のものを探しておられる方がおられましたら,ご相談にのることも可能です.

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