コンテンツへスキップ

心理師面談の運用 その35 PTSDについて②

「心理師面談の運用」シリーズです💊

前回はこちら→心理師面談の運用 その34 PTSDについて①

今月の 一言

年度替わりの時期で、社内では納品を迎えたチームがあるなどバタバタと1か月が過ぎた印象です。環境や季節の変化で、知らず知らずのうちに疲れが溜まりやすい時期ですので、ふだんより意識して休息を取りましょう。

今月のコラム~PTSDについて②~

今月もPTSD(心的外傷後ストレス障害)を取り上げます。近年研究的にも臨床的にもホットなテーマであり、筆者も学び続けています。

トラウマ記憶とは?

前月のブログ ではPTSDの症状について説明しました。

フラッシュバックという症状にみられるように、トラウマは 「記憶の処理の問題」 と捉えることができます。

私たちの記憶は、通常であれば脳が自動的に処理しています。寝ている間などに長期記憶に転送されたり、忘れたりします。

一方で、つらい記憶は通常の処理が機能しない状態で 取り残され 、身体の生理反応とセットで保存されます(⇒予期せず記憶がよみがえるとフラッシュバックを起こす)。

治療法はあるの?女の子の表情のイラスト「疑問」

治療では、トラウマ記憶を適切に再処理し過去のものにする、イメージとしては 「昔こんなことがあって、あの時は怖かった、でも今はもう大丈夫」 と思える状態を目指します。

お薬のみでこうした状態にもっていくことは難しいため、専門的な心理療法(カウンセリング)が提供されることがあります。PTSDのためのガイドラインが作成されていて、エビデンスも積み上げられています。

持続エクスポージャー(PE療法) :安全にトラウマ記憶に触れ、トラウマの影響を受けた感情と認知を修復する。日本でも保険適応になっている。

眼球運動による脱感作と再処理法(EMDR) :眼球運動(目を左右に動かす)や触覚(タッピング)による両側性刺激を用いる

今回はこの辺で。次月は「認知行動療法」について取り上げます。

最後までご覧いただきありがとうございました。

© 2003 Kurusugawa Computer Inc.