
半年ほど前の話ですが、来栖川電算ではバータイムの一環として「AI時代を生き残るには討論会」を実施しました。
今回のブログでは、この討論会で話された内容を抜粋し、一部をまとめてお送りします。
1. AI時代、どういう能力が重要性を増すだろうか?
これからのAI時代でさらに重要性を増す能力であろうと意見が出たのは、単にコードを書ける能力だけではなく、「原理原則を見い出し、ロジカルに考え、抽象化を行い、仮説検証を行う」能力でした。
これは絵師に例えるなら、AIに素晴らしい絵を描かせることができるだけでなく、デッサンや立方体の描き方といった基礎的な原理(消失点の概念など)を理解していること・そのうえでAIに依頼できることに似ています。
全社的なAI利用の推奨
来栖川電算としては、AIを使ったソフトウェア開発を積極的に推奨しています。GitHub Copilotなどのツールは、ほぼノーコストで生産性を高める効果をもたらせるため、食わず嫌いをせずに利用することを奨励しています。
2. AI活用ノウハウの共有とチームへの定着
個人のAI活用を加速させるだけでなく、チーム全体でAIの利用効率を高めることの重要性が認識されました。
個人のスキルアップだけでなく、チーム・組織全体としてAI利用を加速していくためです。
成功事例の共有
一部のプロジェクトでは、多忙な状況下でもAIエージェント(Claude Codeなど)を駆使し、「AIがなかったら実現が難しかった」と思えるほどの高い成果を上げた事例が報告されました。
個人が発見した「汎用性のある情報」や、AIエージェントを効果的に使用するためのノウハウを、チームや来栖川電算全体で共有していく必要があります。
AIが読み取れるドキュメントの整備
AIエージェントに大規模なプロジェクトで整合性の取れたコードを生成させるためには、AIがプロジェクトの文脈を理解できるようにすることが不可欠です。このため、プロジェクトのアーキテクチャや命名規則など、毎回プロンプトに書かなくても知っていて欲しいことを、AIが読み取れるドキュメント(例:instructions.md)としてワークスペース内に貯める取り組みが重要になってきます。